パッケージの種類

 パッケージ(ここでは主に紙器)の形態はまず大きく2つに分類され、さらに用途や形状により細かく分類されます。ここではあらゆるパッケージの基礎となっている代表的な形態について説明いたします。もちろんこれらが全てではなく、ここから派生し、バリエーションが増えているものもあります。
おおまかに、分類しますと以下の図のようになります。


ストレートスタイル

 最もポピュラーな箱形態で、板紙の折り罫線を入れ、打ち抜いたブランクシートを製函機によって折りたたみながら側面を貼り合わせてゆくもので、基本構造がシンプルであり、変形、組み合せの応用範囲も広く、包装機械適性にも優れ、大量生産向きの紙器です。

スリーブ(筒形状)
オープンエンドスリーブとも言われ、筒状のもので蓋がない状態のものです。ギフト用パッケージに利用されたり、またトレータイプとの併用により、キャラメル(外箱のほう)やたばこなどの箱に使用されています。
シールエンドカートン
自動包装機械に供給され、商品の充填、蓋締めなどの作業適性に優れ、箱自体の剛性が高いことから、菓子、食品、医薬品、化粧品など幅広く利用されています。
ストレートタッグエンドカートン
石鹸のパッケージに代表されるもので、タック(差し込み蓋)の形式によって、呼称が異なります。タックがひとつの面に二つ付いているものをストレートタックと言います。パッケージに表裏があるときに、この形式が利用されます。
リバースタッグエンドカートン
ストレートタックと異なり、タックがひとつの面にそれぞれひとつ付いたものをリバースタックといい、両面同じデザインにする場合に使用されます。
ロックボトムカートン(オートマチック)
一般的にワンタッチ箱と呼ばれるもので、使用するときに両側から手で押すことで容易に組み立てることができるものです。菓子、化粧品、雑貨品などに使用されます。
ロックボトムカートン(セミオートマチック)
オートマチックと異なり、底に貼り部分がありません。決められた順に手で組み立てます。ワンタッチ箱と同じように広く使用されていますが、底の部分の形状にはいろいろなバリエーションがあります。地獄底と呼ばれています。


トレースタイル

 形態としては、フラットな底が基本となった皿状を形成するものです。板紙を打ち抜いた後に糊貼り、または針金止めをし、折りたたむタイプと、ホットメルトを使用して組み立てるタイプに大別されます。

コラプシブルカートン(トレータイプ)
コラプシブルカートンは、製箱機で自動的に折りたたまれながら、コーナーが糊付けされるものです。使うときに組み立てることができるワンタッチ式で、輸送、保管にスペースをとらないことから幅広い分野で使用されています。
コラプシブルカートン(ヒンジタイプ)
コラプシプルカートンのなかで、ワンピースで蓋付きのものです。サンドイッチ等を入れる食器紙器のような形をしています。ケーキやチョコレートなどをはじめ、幅広い分野で使用されています。
組み立てカートン(シングルウォール)
基本的には、糊付けされていない物を総称して組み立てカートンと呼んでいます。打ち抜かれたブランクシートを使用時に手で組み立てられる形態(一部機械化も有り)です。
組み立てカートン(ダブルウォール)
組み立てカートンで、箱の4側面が二重壁になっているものをダブルウォールと呼んでいます。側面から伸びたパネルを巻き込んで組み立てます。贈答箱、高級紙箱の分野で広く利用されており、左図は「額縁付き」と呼ばれるタイプで、側面に厚みを持たせ、重厚感を演出しています。


貼り箱

 チップボールなどの厚紙を芯にして、その上にアート紙や薄紙、布などを貼って仕上げるものをいいます。頑丈であること、外観が美しく高級感があるという特長があります。反面、手作業に頼る部分が多く、大量生産に適さない、コストが高いという欠点もあります。以下の図柄は貼り箱に使用される代表的な形態です。

  • 被せ箱
    観音開き箱
    落とし蓋
    多角形箱
    ブック型箱
  • 蝶番箱
    印籠箱
    丸箱
    引出付き箱