パッケージ制作の工程

 株式会社河内は創業以来、パッケージ印刷専門で、とりわけ印刷技術にウェイトを置いて事業を展開して参りました。そうした経験に裏打ちされた豊富なノウハウと技術を活かし、常にお客様の多様なニーズにフィットし、そしてご満足いただける質の高いパッケージをご提供することが、私たちの目指すものです。

 パッケージは様々な要素から成り立つ印刷物です。よって、出来ることもさまざまあります。パッケージはどうやって作られているのか、企画から納品までの流れをざっとご紹介いたします。箱作りは具体像をイメージすることが第一歩。

 「金箔の箔押しがあれば高級感を演出できるな」とか「ツヤ消しの黒いパッケージを作るならマット加工が必要だな」とか、「中身を見せることが出来たら、訴求力が高まりそうだ」とかなど、パッケージ制作のアイデアの一助となれば幸いです。


1. 企画デザイン

 パッケージは大切な商品を守ると同時に、エンドユーザーに対して商品をアピールする「顔」でもあります。企画デザインはいわば「顔づくり」でもあります。ただ美しさのみを企画するのではなく、求められる機能性に関しても同様に「企画」が存在します。商品の重量によって求められる堅牢度、流通システムによってはパッケージの摩擦耐久性、耐水性・耐薬品性の有無・パッケージに求められる材質・および印刷方法、印刷後の表面加工など、総合的にパッケージをデザインいたします。

 まずは、お客様の要望される箱にあわせて、まず白箱(サンプル)を作成いたします。
白箱(サンプル)制作に当たっては「パッケージの巾、高さ、長さ」、「中にいれる商品」、「パッケージの使用用途」をお知らせください。


2. 用紙選定・調達

 パッケージで使用する用紙及び材料はどんなものでもよいという訳ではありません。商品の特性・重量・形態、および利用局面や使用条件、そしてパッケージにかけることができるコストなどを考慮して決定されます。例えば紙器の場合だと、紙厚、坪量、紙の強さ、手触り感(平滑度)、白色度、各種表面加工との相性、接着剤の吸収性、切断・折り曲げ加工適正など、考慮すべきことは様々です。

用紙についてはこちらで詳しく説明しています。

 用紙が決定しますと、製紙会社に発注をかけます。用紙の調達がどれだけ早く出来るか、またどれだけ安く仕入れられるかで、トータルの短納期&コストダウンをはかります。当社では島根工場に最も近い製紙工場から直接購入することで流通経費を省いております。


3. 製版・刷版

 パッケージデザインが決まると、製版にとりかかります。通常のカラー4色印刷では、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの各版の分解フィルムが必要です。どんな色でも、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色で表現出来るのです。また、これ以外にも金色や銀色などといった通常のインキでは表現できないような色はあらかじめそれ用のインキが存在し、「特色」とよびます。特色を使用する際には通常4色の版+特色用の版、計5枚の版が必要となります。

パッケージの種類についてはこちらで詳しく説明しています。


4. 印刷

 パッケージの印刷では通常オフセット印刷という印刷方式が用いられます。オフセット印刷は平板印刷の一種で、版から直接紙などの印刷対象物に 印刷するのではなく、一度、印刷版からインキ画像をゴムブランケットの表面に転写し、あらためてそのインキ画像を対象物に印刷する方法で、大量部数制作に適した最も一般的な印刷です。

 UV印刷は印刷用のインキに、紫外線を照射されることによって硬化する性質のものを使用しており、いままでの印刷と比べ、格段に乾燥時間が短縮できるようになりました。また超耐水性そして引裂き強度、引張り強度等を兼ね備えた合成紙のように、吸水性・吸油性のない素材にも印刷することができます。

UV印刷についてはこちらで詳しく説明しています。


5. 表面加工

 表面加工は、デザインをより効果的にするために印刷後に施す処理の事です。印刷表面を保護する目的も有ります。加工の方法や材料などにより大きく4つに分類されます。

 下記4つは主につやをだす加工ですが、つやを消してしっとりとさせる加工もあり、マット加工いいます。また特定の部分のみに表面加工を施すスポット加工や、模様などのパターンを型押しして紙の表面に凹凸をつけるエンボス加工などがあります。パッケージにかけるコストや利用局面などで使い分けるのが良いでしょう。

  1. 1. OPニス
    • OPニスと呼ばれる無色透明、あるいは半透明の塗料を最終インキとして使用し紙に印刷する方法です。表面加工は専門の会社で行うのが一般的ですが、この方法だと印刷機により印刷する容量で表面加工を行うことが出来ます。
  1. 2. UV疑似エンボス
    • 2種類の性質が異なるニスを使用することにより、エンボス調の凹凸をつくり、目立たせたい箇所をグロス調・地をマット調にしたり、模様をつくることが可能です。従来のニスを使用することにより、エンボスの型を作成する必要は無く、安価に高付加価値を付与できます。
  1. 3. UVニスコート
    • UVニスコートの特徴は何といっても、表面強度と光沢です。光沢用としての表面加工の主役はプレスコートですが、プレスコートには表面強度が弱いという弱点があります。プレスコートと同等の光沢があり、なおかつ、表面強度が圧倒的に強いのがUVコートです。また、インラインのコーティングによりプレスコートより安く加工することが可能です。食品用、日用雑貨など様々な分野で普及しています。
      詳しいUVコートのメリットはこちらで説明しています。
  1. 4. プレスコート
    • ビニール引きしたものを熱プレスし、さらに平滑性や光沢を出すのがプレスコート加工です。プレスには平プレスとエンドレスプレスの2通りがありますが、現在ではエンドレスプレスの方が主流となっています。
  1. 5. フィルム貼り
    • PP(ポリプロピレン)や塩ビフィルムをラミネートし光沢を出すフィルム貼りでは、両面貼りや窓貼り(紙に穴を開け、窓の部分にもフィルムをかける加工)も出来ます。工賃は高価ですが、フィルム自体にも光沢があるためツヤが長持ちし、耐水・耐摩性があります。ラミネート加工とか、あるいは貼る材料によってPP貼り、塩ビ貼りとも言われます。


6. 合紙

 合紙(ごうし)とは、その名のとおり、紙と紙を貼り合わせることです。薄い加工紙と板紙、印刷シートと段ボールなど、用途によりいろいろな組合せで行うことができます。大切な製品を保護するため、板紙と段ボールとを貼りあわせて箱を作ることもあります。最も一般的なのはコートボール310g/m2に片Eフルートを合紙するものです。


7. 箔押し

 箔押とは、金箔や銀箔、アルミ箔などを金属凸版で紙面上などに絵柄・文字などを転写することです。高級感と個性を演出するためには必須な加工方法です。金インキ・銀インキで印刷するより光沢があって豪華な感じがするためポスターなどにも使われます。現在では紙や布クロス、皮以外に木や塩ビ、ポリプロピレン、アクリルなど、いろいろな素材に箔押しが可能です。


8. 窓貼り

 窓貼りは、商品をみせるためにあけた窓や、手提げ部にできた窓に薄いフィルムを貼ることをいいます。特におもちゃのパッケージなどによく使用されます。中身がそのまま見えるので、お客様にまっすぐに商品をアピールするならば、この加工方法がいいでしょう。


9. 打ち抜き(型抜き)

 印刷された用紙を箱の展開図の形に打ち抜く工程です。折りのための筋、ミシン目や穴もここで入れることが出来ます。当社では菊全版に対応した自動平盤打抜機を採用しております。

 

 

 

 


10. 製函

 展開図の形に打ち抜かれた用紙を製函機を使って、接着剤による貼り合わせ及び折りたたみ加工をします。パッケージ制作においては、最後の工程になります。

 

 

 

 


11. 納品

 大切な商品を、ご希望の日時に、必要な量を的確にお届けいたします。配送は通常の場合当社の工場から直接お客様のご指定場所に、配送会社の者が納品に参ります。緊急を要する場合などは、当社の営業マンが直接納品にうかがいます。